和歌山で開業20余年の鍼灸院です。
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鍼灸勉強会、脳梗塞について

昨日は、毎月恒例の鍼灸勉強会でした。
この間行ってきたばかりのように思うんですが、1カ月ってあっという間ですね。

今回は、少人数で色々なテーマについて話し合い、教えてもらうことが出来て、かなり有意義な勉強会になりました。

脳梗塞で半身麻痺になった方へのケアについての話し合いでは、家で出来るリハビリとして、鏡を使った方法を教えてもらいました。

まず、段ボールを左右に仕切った真ん中に、動く側の手が映るよう鏡を置きます。

麻痺している側の手は見えない状態にして、自分で動かせる手と鏡に映った動く手だけを見ながら、麻痺している側は介助してもらって、動く手と同じタイミングで動かしていきます。

自分の目には、両方の手が同じように動かせているように見えるところがポイントです。

人間の脳は騙されやすいので、動いている手を見ながら麻痺している方も動かすことで錯覚を起こし、続けていくうちに新しい神経回路が作られて、本当に動かせるようになってくるのだそうです。

これは、元衆議院議員の栗本慎一郎さんが脳梗塞で倒れた時に、自身の手の麻痺のリハビリのために考え出した「自分の脳をだます方法」で、実際に日常生活に支障のないところまで麻痺を克服されたそうです。

この鏡療法は、リハビリの医療現場でも注目されるようになり、現在検証されているところのようで、専用の鏡も売っているとのことでした。

人間の身体の仕組みってすごいことになってるなぁと、改めて感心する話でした。

興味のある方は、一度調べてみて下さいね。