和歌山で開業20余年の鍼灸院です。
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赤ちゃんや小さい子どもさんの夜泣きがひどく泣き止まない、とか、日中急にわけもなくぐずりだす、などの困った症状のことを、「かんむし」「疳が強い」と言うのですが、聞いたことありますか?

昔は、小さい子どもさんの夜泣きがひどい時は鍼灸院に連れて行って「むしきり」してもらうという方法がよく知られていたのですが、今は「小児はり」自体があまり認知されていないような感じで残念に思っています。

年末年始、日頃あまり顔を合わせない親戚の集まりに赤ちゃんを連れて行ったりすると、一気にたくさん刺激を受けてしまい、赤ちゃんの中で処理が追いつかずに夜泣きがひどくなるということが起こりやすくなります。

子どもさんの夜泣きやぐずりがひどくてお困りの方には、ぜひ「小児鍼」を受けてみて欲しいです。

「鍼」と名前がついていますが、小さい子どもさんには鍼ではなく専用の器具で皮膚刺激を行います。

痛みもなく、副作用もないので、子どもさんの健やかな成長のお役に立てると思います。

ぜひ気軽に試してみて下さいね(^^)



最近、学校を休むこともあるくらい生理痛がきつくて困っているという中学、高校生の女の子の話を、何人かから聞きました。

生理は基本的に毎月くるものですから、その度に痛みがあって辛いというのは本当に憂鬱なことだと思います。

ひどい生理痛はなんらかの病気が原因のこともあるので、日常生活に支障をきたすほどの場合は一度病院に行かれることをおすすめしますが、自分で少しでも改善するために、生活の中で気をつけると良いことをお伝えします。

生理痛で悩んでいる方、睡眠時間はちゃんと取れていますか?

人間の身体は、眠っている間に様々なホルモンが出て身体のバランスを整えるようになっています。

なので、睡眠時間が少なかったり、寝る直前までパソコンやスマホを見ていたりして、質の良い睡眠が取れないと、ホルモンバランスが乱れて身体の調子が崩れてしまいます。

それから、冷えも大きな原因になります。

生理痛で悩んでいる方は、身体を冷やさないことや、冷たい食べ物、飲み物を取りすぎないことを心がけて下さい。

身体を温めて、夜はぐっすり眠る。
これが一番大切です。

今時の中高生は、勉強に部活に忙しくてなかなか思うように睡眠時間を取ることが難しいかもしれませんが、せめて寝る直前のスマホは止めるよう、意識してみて下さいね。
子育て、3つのやってはいけないこと
「あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ」という、なんとも衝撃的なタイトルの本を読みました。

明治大学の教授でカリスマカウンセラーの諸富祥彦さんという方が、20数年間にわたるカウンセリングを通した経験から子育てのゴールを40歳に据えて、長期的な展望に立った子育てのノウハウを記してくれた本です。

色々なケースを紹介しながら最近の子ども達の現状を伝えてくれているのですが、子育てのどのステージにも共通する「これだけはやってはいけない3つのこと」というところをお伝えしたいと思います。

まず、気分次第の子育てはNG。

子どもが不安定な時でも、親はどーんと構えて心を安定させておくことが大事です。
親にも喜怒哀楽があるのは当たり前ですが、自分の気分次第で子どもへの態度を変えていたら子どもは混乱してしまい、感情の動きがない子どもになったり、情緒障害につながることもあるそうです。

次に、子どもに否定的な言葉をかけ過ぎないこと。

親から繰り返し言われる否定的な言葉は、催眠術のような暗示効果があるんだそうです。
「おまえはダメな子だ」というような否定的な言葉を言われ続けた子どもは、心の深いところで絶えず自分を否定するようになり、自分が不幸になるようなことばかり繰り返すようになってしまいます。

最後は、兄弟姉妹や友達と比べて、子どもをけなさないこと。

子どもの心理として、他の子どもと比較して叱られたり否定的なことを言われると、自分は親から愛されていない、期待されていないんだと心にものすごく大きなダメージを受けてしまうそうです。

おまけとして、幼児期の肌の触れ合いは、子ども自身の自己肯定感を育むために非常に重要なので、たくさん触ってあげると良いとのことです。

我が子に幸せになって欲しくない親は居ないはずなので、意識してプラスの言葉でプラスの暗示をかけてあげたいものですね。
頭皮鍼の効用、頭髪に関すること、美容に関することに続いてぜひともお伝えしたいのは、子どもさんの発育についてです。

赤ちゃんの夜泣き、かんむしに始まり、夜尿症(おねしょ)、チック症、吃音、ぜんそく、アトピー、言葉の遅れ、学習障害、発達障害など、子どもさんの様々な症状に良い効果が期待出来ます。

赤ちゃんや小さい子どもさんには、刺さない頭皮刺激で対応させていただくのでご安心下さい。

子どもさんが鍼灸院に行くというのはあまり身近なイメージではないかもしれませんが、未来ある子どもさんにもぜひ施術を受けていただきたいといつも思っています。

頭皮への刺激は、気持ち良さを感じてもらいやすく、鍼が初めての方でも抵抗が少なく受けてもらえると思います。

今はまだ、知る人ぞ知る、という感じですが、子どもさんにちょっとした不調がある場合、鍼灸院に行ってみるという選択肢が一般的に広まってくれるといいのになと切に願っています。




和歌山は、不登校の子どもさんが多い県なんだそうです。

不登校や多動、暴力を振るったり、リストカットなどの問題行動をしてしまうお子さんや、もっと日常的に、子どもさんが宿題をしない、なんていうことで困っている方、子どもさんに対してどんな言葉かけをされていますか?

大人は先のことまで色々予測出来てしまうので、ついつい先回りした言葉かけをしがちです。

「もう宿題やった?」
「早く勉強しなさい!」
「そんなことしてたら将来困るよ!」などなど…。

子どもさんには、命令したり、怒ったりするのはよくありません。

大人は、子どもさんが自分から相談してくるのをとにかく待つのです。

例えば、宿題をしない子どもさんに対しては、してない姿を見ていると声をかけたくなると思いますが、そこをぐっと我慢して放っておきます。

そして子どもさんが、「どうしよう、宿題やってない!時間ない!」などと自分から言ってきた時に初めて、「じゃあどうする?」と答えて、どうするかを自分で考えて決断させるのが良いのだそうです。

大人が先回りしてあれやこれや言うのではなく、子どもさんが自分から相談してくるのを待つことで、スムーズに交渉が進められるのです。

大人は子どもの為を思って先回りした命令を押し付けがちですが、子どもは命令されると反発します。

待つというのは忍耐が必要ですが、子どもさんからの言葉を聞いて、自分で考えて決めさせてあげると、自分で決めたことはすんなりと出来ることが多いです。

「後出し」を心掛けて、子どもさんに接してみて下さい。
6月17日の吹奏楽部定期演奏会に向けて一生懸命練習している娘のお友達が、親指の付け根に痛みが出てきたということで来院してくれました。

吹奏楽部のない中学校出身なので、全くの初心者として入部して、担当になったのはクラリネット。
周りの部員さん達はほぼ経験者という中、日々クラリネットを支えて慣れない手の動きを頑張って練習しているので、関節に疲労が溜まってしまったようです。

痛みを感じている局所のほか、腕、肩、背中なども緩める施術を受けてもらいました。

終わった後、ベッドから降りると、「なんか背が高くなった感じがする〜」とにっこり(^^)

親指の関節が主訴でしたが、肩もだいぶ固まってました(^^;)
あちこちほぐしたので、夜はぐっすり眠れることでしょう。

定期演奏会が終わったらまた次は色々な大会があり、ずっと忙しく活動が続く吹奏楽部。
話を聞いていると、文化部だけど体育会系の部活のようなハードさにびっくりしました。

身体のメンテナンスをしつつ、引き続き頑張って、充実した高校生活を送って欲しいと思います(^^)


うちの鍼灸院には、野球やテニスなどのスポーツや、ピアノやバレエに力を入れている子、また、受験勉強を頑張っている学生さんなども来てくれています。

鍼灸は、どこかが悪くなった時に受けるというだけでなく、勉強に部活に忙しい学生の皆さんを応援出来るツールでもあるので、ぜひ積極的に活用して、より良い学生生活の一助としてもらえると嬉しいです(^^)
お子さんの成長がちょっと遅いな、とか、周りと比べて身体が小さいな、と気になるところがある方、そのお子さんはちゃんと鼻呼吸出来ていますか?

健康な人にとって鼻づまりは、風邪や花粉症の時期などにだけ起こり、比較的短い期間で治るものですが、鼻炎や副鼻腔炎などにより鼻づまりが慢性化してしまうと、他にも色々な症状を引き起こす原因になる可能性があります。
中でも、特に子どもさんの脳や身体の発育に大きな影響を与えることが分かってきました。

・口を開けて呼吸をしている
・いびきをかく
・寝付きが悪い
・夜中に何度も目が覚め、熟睡出来て いない
・昼間に眠くなったり、ボーっとする
・集中力がない、もしくは続かない
・身長が伸びない
・ご飯をあまり食べない

お子さんに、上記のような症状が見られる場合、鼻がつまっていないか良く見てあげて下さい。

ちなみに、小さい頃からずっと鼻づまりのお子さんは鼻がつまっているのが普通なので、症状を訴えることはないようです。
また、自分で伝えられない小さいお子さんにも起こるので、いつも口を開けているなぁなどと気になる症状がある場合、一度耳鼻科を受診することをお勧めします。

慢性化した鼻の不調には、病院で適切な薬を処方してもらうことも大切ですが、鍼灸施術で血流を良くすることで鼻づまりの改善も期待できますし、よく眠れるようにもなります。
成長ホルモンは夜、眠っている間に分泌されるので、良い睡眠を取ることはお子さんの成長にとって非常に重要なことです。

お子さんの成長を妨げているのは、もしかしたら鼻のせいかもしれません。
出来るだけ早く、気付いてあげて下さいね。



めまいの症状を訴える患者さんは時々いらっしゃいますが、先日、小学生のお孫さんがめまいがすると言って学校をお休みしたという話を聞きました。

症状がひどい様子なので病院へ連れて行くと、「ゲームのやり過ぎ」と言われたそうです(>_<)

前傾姿勢で長時間集中してゲームをすることで、子どもさんでも首や肩に負担がかかって凝ってしまい、自律神経のバランスが崩れてめまいの症状が出てきたんじゃないかなと思われます。

子どもさんは基本的に身体が柔らかいので、動かしてあげると凝りはほぐれやすいはずなのですが、最近は勉強やゲームで同じ姿勢を続けることが多く、なかなか凝りが取れないようですね(ーー;)

小さい子どもが鍼灸院に行くというのはあまり馴染みがなくて変な感じがするかもしれませんが、うちの鍼灸院には幼稚園児から小、中、高、大学生まで、色々な年代のお子さんが来てくれています。
皆さんのリピート率はかなり高く、子どもさんに気に入っていただけるのはとても嬉しいなぁと思っています。
ちなみに、子どもさんには刺さない鍼(無血刺絡)で対応することがほとんどなので、痛みや怖さの心配はしなくて大丈夫ですよ。

心身のバランスを取る手段の1つとして、子どもさんにももっと活用していただきたいです。

新学期が始まり、新生活の疲れが溜まってくるところに春の不安定な気候のストレスも重なり、大人だけでなく子どもさんもどうしても普段より体調が崩れやすくなるこの時期。

ずっと元気に笑顔で登校出来るように、ぜひお気軽に心身のメンテナンスに寄って下さいね。