和歌山で開業20余年の鍼灸院です。
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肩こり解消のためには、固まっている肩甲骨を動かしてあげることが大切です。

肩甲骨を動かす、簡単な体操をテレビで見かけたのでご紹介します。


まず、目線は斜め45度くらい上を見上げます。

次に、両手をグーに握って目線の先に突き出します。

その腕を、ひじを曲げて、肩甲骨を引き寄せるようにぐーっと引き下げます。


…という文章の説明では分かりにくいかもしれませんね(^^;)

テレビでは、映像と一緒にこれと同じような説明があり、その後、こうイメージしながらやってみて下さいと言われ、それなら簡単!楽しい!となっていました。

そのイメージとは、「高いビルを見上げて、5階くらいを目指して船を漕いでいく」というものです。

船をオールで漕いで進んでいくようにイメージしながら肩甲骨を引き寄せると、分かりやすくて楽しく、じんわり動く肩甲骨がなかなか気持ちいいですよ♪

肩甲骨周りには大きな筋肉があるので、動かしてあげると身体が温まるし、ダイエット効果も期待出来ると思います。

簡単な体操なので、ぜひ覚えて時間のある時にちょこっとやってみて下さいね(^^)
正心調息法 続き
さて、昨日は正心調息法の「正心」についてご紹介したので、続いて「調息」についてご紹介します。

塩谷医学博士いわく、昔から伝えられているさまざま呼吸法の長所を凝縮し、ほぼ完全な呼吸法として完成させた腹式呼吸法とのことです。

この調息法だけを実行しても、健康や痴呆症予防など大きな効果があるそうです。
ポイントは、継続して行うこと。

ではまず姿勢ですが、背筋をまっすぐにして座ります。
ひじを直角に曲げ、利き手の方を上にして親指を重ね、4本の指を揃えて丸い玉を包むように組みます。(鈴の印という組み方だそうです。写真をご参照下さい)

1. 鼻から静かに、肺の下部まで充分に息を吸い込みます。

2. 吸い込んだ息を、横隔膜をぐーっと下げながら下腹部(丹田)まで押し下げ、丹田に力を込めたまま息を止めます。
* 丹田は、下腹部の胴体を輪切りにしたお腹と背中の真ん中あたりの空間をイメージして、そこに空気を送りこみます。
* 息を止める時、肛門をぎゅっとしめて下さい。
息を止める時間は数秒から10秒くらい。苦しくない範囲で。

3. 鼻から静かに息を吐き出します。

4. 普通の呼吸を一回だけ行います。

1〜4を1サイクルとして、これを25回繰り返します。
何回かに分けてやっても構いません。

5. 25回呼吸し終わったら、丹田に軽く力を込めたまま静かにゆっくり10回普通の呼吸をします。

この時、病気のある方は病気が治ったイメージを、願いのある方は願いが叶ったイメージを念じます。


慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、トライしてみる価値はあると思います。

良かったら、チャレンジしてみて下さいね(^^)

正心調息法
また呼吸の話です。

自律神経を整える唯一の手段である呼吸については、色々な方が色々なやり方を考案されています。

基本的に、意識して深い呼吸をすることで身体にたくさん酸素を取り入れることが出来ればOKだと思うのですが、それにプラスしてイメージの力も使っていこうというのが「正心調息法」です。

これは、晩年まで健康で、2008年に106歳を目前にして亡くなられた 塩谷信男 医学博士 が考案された呼吸法で、効果のほどをご自身が体現されています。

私は最近この呼吸法が書かれた本に出会い、即実践してみたところ、気になっていたお腹のハリが消えてきました(^^)
さらに、ジョギングの時の疲れ方が全然違うのを実感しています。

呼吸の大切さは分かっているつもりでしたが、この方法はまた一段と効果があるなぁと感じているところです。

具体的なやり方ですが、まずは「正心」についてご紹介。

普段の心がけとして、次の3つの精神を保つように努めます。

1. 物事をすべて前向きに考える

2. 感謝の心を忘れない

3. 愚痴をこぼさない

人生に無駄なことはないので、どんなことにも積極性のある方を選択し、周囲のすべてに感謝する心を持つことが大切だということです。

詳しくは、「自在力」、「自在力2」に書かれています。
図書館に蔵書があるので、興味を持たれた方は一読してみて下さい。

明日は「調息法」についてお伝えします。

呼吸法の一種で、「カラーブリージング」というものをご存知でしょうか?

日本語で直訳すると「色呼吸法」となる、色のパワーを身体に取り込む呼吸法のことです。

きれいな色をイメージしながら深い呼吸をすることで心身に良い影響を与え、健康、美容、アンチエイジングなどにも効果が期待出来る呼吸法として注目されています。


やり方は、本当に簡単。

1. リラックスした姿勢で、まず息を吐きます。吐く時には、体内の不要なものを出すイメージで、グレーや黒をイメージして細く長く吐き切ります。

2. 好きな色をイメージし、身体の中にきれいな色のパワーを取り込むように深く息を吸い込みます。
吸い込んだ色が身体中に広がり、その光が身体を包んでいるようなイメージをします。

これを繰り返し、体内の毒素を全部吐き切って、身体中をきれいな色で満たすイメージで、心地いい感じになるまで呼吸を続けます。


〜それぞれの色が心身にもたらす効果〜

赤 : エネルギー活性化、自信、やる気

ピンク : 幸福感、若返り、優しさ

オレンジ : 楽しさ、喜び、元気

黄色 : 知性、客観性

水色 : 熱の鎮静(炎症を抑える、また、頭に血が上った時に)

青 : リラックス、不眠解消

緑 : 浄化、安定、ストレスが溜まった時に

紫 : 直感やひらめき、洞察力、気品のある美しさ

マゼンタ(青みの鮮やかなピンク) : 愛、嫌な記憶やトラウマの消去

ゴールド : オールマイティ


若返りや美容に効果の高いピンクのカラーブリージングが有名ですが、上記以外にもご自分の好きな色、なりたいイメージなどで色を選んで、全身に色の持つエネルギーを取り入れてみて下さいね(^^)
先日、「ドローイン」でお腹周りのインナーマッスルを鍛えると、だんだん姿勢も良くなってきますよとお伝えしました。

良い姿勢を保つには、腹筋だけでなく、背中の筋肉も重要になってきます。

ドローインをしてお腹に力を入れることで、腹筋も背筋も鍛えることが出来るので、だんだんと姿勢が良くなってくるというわけです。

姿勢良く、シャンとしていると、不思議とイヤなこと、ネガティブなことは考えにくくなるものです。

人間は、にこにこ笑いながら怒ることは出来ないようになっているのと同じで、上を向いていると割と明るい考え方が出来るようです。

気持ちが塞ぎがちな人や、ついネガティブなことを考えてしまう人は、まず姿勢から変えてみてはどうでしょう?

イヤなことがあって落ち込んだりした時は、下を向いてため息…ではなく、上を向いて深呼吸してみて下さい(^^)
昨日は、お腹周りのインナーマッスルを鍛えられる「ドローイン」という呼吸エクササイズをご紹介しました。

呼吸は、自分で意識して自律神経を整えることが出来る唯一の手段です。

呼吸が止まると死んでしまうので、人間はみんな無意識に呼吸していますが、現代人のほとんどの方は浅い呼吸になっていて、肺の奥まで酸素が行き渡るような深い呼吸は意識しないとなかなか出来ません。

「脳」にとって、ブドウ糖が栄養になると聞いたことがある方はいらっしゃると思いますが、ブドウ糖を脳のエネルギーとして使うためには酸素が欠かせません。

「健康のために血流を良くしましょう」というのも、血液の流れそのものももちろん大切ですが、血流を良くして血液中の酸素を隅々まで届けましょうということでもあり、人間の身体には酸素がとても重要なのです。

酸素は天然のサプリメントだと考えて、身体の隅々まで届けるイメージで深い呼吸をする習慣を持ってもらいたいなと思います。

今日は、腰痛や、ぽっこりお腹に効果的なエクササイズ、「ドローイン」をご紹介します。

「ドローイン」とは体幹トレーニングの1つで、意識的に呼吸をすることでお腹周りのインナーマッスルを鍛える呼吸エクササイズです。

手軽に出来て、気になるお腹を凹ませたり、腰痛対策にもなるので、ぜひ覚えてチャレンジしてみて下さい。
続けているうちに、姿勢も良くなってきますよ(^^)

基本は仰向けに寝て膝を立ててやりますが、立ってやってもOKです。

1. 何度か腹式呼吸をしてお腹を動かします。

2. 息をゆっくり吐きながらお腹をへこませていきます。

3. 息を吐ききって、これ以上はお腹がへこまないというところまでいったら、その状態をキープしながら浅い呼吸を繰り返します。

4. 10〜30秒キープしたら元に戻します。

慣れないうちは、お腹に手を当てて、お腹の動きを感じながらするとやりやすいと思います。

いつでもどこでも出来て、お金も道具もいらないドローイン。
気づいた時にやる、くらいでも、お腹に意識を向けていると身体が変わってくるのが分かると思います(^^)
心身をリラックスさせるのに効果的な「自律訓練法」、そのやり方をご紹介します。

リラックスが目的なので、身体全体の筋肉が弛みやすいよう、椅子に深く腰をかけたり、仰向けに寝た状態で行います。

3回ほどゆっくり深呼吸をしてから始めて下さい。
それぞれのステップの言葉を心の中で唱えながら、意識を集中させます。

〜ステップ0〜
気持ちがとても落ち着いている。

〜ステップ1〜
手足がとても重たい
右手(利き手)→左手(利き手ではない手)→右足(利き手と同じ方の足)→左手(利き手ではない方の足)の順に、「どんどん重たくなってくる」と心の中で唱えます。

〜ステップ2〜
手足がとても温かい
ステップ1と同じように順番に進めていきます。

〜ステップ3〜
心臓が静かに規則正しく打っている

〜ステップ4〜
楽に呼吸している

〜ステップ5〜
お腹がとても温かい

〜ステップ6〜
額が気持ちよく涼しい


ステップ6まで全部行わなくても、ステップ2までだけでも充分リラックスや緊張をほぐすことが可能です。

終わった後は、自己催眠状態から醒めるために消去動作を行います。


1. 手をグーパーと閉じて開く動作をする。
2.両手を上に上げて背筋を伸ばし、伸び切ったらストンと両手と肩を落とす。


入眠儀式として行う場合は、消去動作をせずにそのまま眠ってしまって問題ありません。

YouTubeで検索すると、自律訓練法を促す言葉の動画が色々あるので、良かったらチェックして試してみて下さいね。
皆さんは、「自律訓練法」って聞いたことありますか?

ドイツの精神科医によって開発された「身体をゆるませて心をほぐす」という、心身を効果的にリラックスさせる代表的な方法のことです。

元々は心身症の治療として発展したものですが、ストレスや緊張を和らげる効果があることから、一般の方の健康増進、不眠の解消などにも良いと言われています。

心身がリラックスする時は、まず始めに手足の筋肉が弛みます。(この時、手足がなんとなく重たいという状態になります。)
続いて、筋肉が弛むことで血流が良くなって、手足の皮膚の温度が上がり、暖かさを感じるようになります。

この流れを意識的に自己暗示をかけてあげることで、本当に心身がリラックスしてくるというわけです。

私も「自律訓練法」のことは知っていましたが、この訓練法を取り入れて、効果を感じられたという患者さんに出会い、改めて興味を持ちました。

最近よく聞く「マインドフルネス」に似ているように思いましたが、その患者さんいわく、マインドフルネスは静かに瞑想するという点で何かと雑念が入りやすいけれど、自律訓練法は自己暗示をかけるための言葉があるので、雑念をあまり気にしなくて済むところが取り組みやすいとのことでした。

眠る前の入眠儀式として取り入れると、スムーズに良い睡眠に導いてくれると思います。

明日、やり方をご紹介しますね(^^)
肩こりや背中のこりを感じている方、その「こり」に左右差はありませんか?
どちらも同じようにこっていると感じている方でも、触ってみると、こりには結構左右差がある場合が多いです。

私の経験則として、右側のこりがキツい方は身体をよく使っている方、左側のこりがキツい方は、頭脳労働者の方に多くみられ、左側のこりには、背景にストレスがあるのではないかと考えられます。

左側のこりがキツい方、色々と気を遣い過ぎていませんか?

特に背中の肩甲骨辺りのこりなどは、筋肉が重なっているので、上から揉んでも奥の方の筋肉のこりをほぐすのはなかなか難しいです。

その点、鍼なら深いところの筋肉に直接アプローチ出来るので、奥の方のこりも解消しやすいのです。

背中のこりがほぐれると呼吸がしやすくなり、深い呼吸が出来るようになると、自律神経が整いストレスも緩和されてきますよ。

ちなみに、左肩に、ある日突然今までとは違う強いこりを感じた場合、また、急に異常なこりを感じ、時間が経つにつれてだんだんとひどくなっていくといった場合は、心臓の不調が原因かもしれません。
そんなこりを感じた時は、念のため病院を受診することをおすすめします。