和歌山で開業20余年の鍼灸院です。
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女性のためのツボ
鍼灸と言えば、肩こり、腰痛の時にやってもらうものというイメージがあるかもしれませんが、女性特有の不調にも効果が期待出来ます。

・生理痛
・生理不順
・月経前症候群(PMS)
・更年期障害
・冷え性
・不妊
・乳腺炎

上記のような女性特有の症状で悩んでいる方には、ぜひ一度鍼灸施術を試してみていただきたいです。

また、セルフケアとして特にオススメしたいのが、「三陰交(さんいんこう)」というツボです。

内くるぶしの一番高いところに小指を置いて、指4本をそろえて当てた時に人差し指が当たっているところの骨のきわが「三陰交」。
押すと圧痛のある方が多いです。

東洋医学では、全身を巡り、気を流す通路の役割をしている「経絡(けいらく)」というものがあると考えられています。
その経絡上にある、 神経が集まるポイントを「経穴(けいけつ)」と言い、これがツボに当たります。

「三陰交」は、肝経、脾経、腎経という3つの陰経が交わる重要なポイントであることからこの名前が付いています。

婦人科系の症状に効果が高いことで有名なこのツボ、自分の手が届くところにありケアしやすいので、気になる症状がある方は、押したり、お灸をしてみたり、以前に紹介した接触鍼でつついてみたり…と、色々刺激してみて下さい(^^)
誰もが迎える更年期には、ホルモンバランスが大きく変わることにより、個人差はありますが、様々な不調が現れやすくなります。

更年期障害と呼ばれる主な症状には、

・冷えのぼせ
・ほてり
・多汗
・肩こり
・イライラ
・憂うつな気分になる
・寝付きが悪い

などがあり、軽い症状で済む方もいれば、日常生活に支障をきたすほど辛い症状が出てしまう方もいるようです。

鍼灸施術は、WHO(世界保健機関)において、その有効性が認められている症状がたくさんあるのですが、その中の婦人科系の症状の1つとして「更年期障害」も入っています。

鍼灸施術には、

・血液循環を良くする
・気の流れを良くする
・自律神経のバランスを整える
・自然治癒力を高める

などの作用があるので、更年期の体調を整えるのにもお役に立てると思います。

更年期障害で辛い方、また、これから更年期を迎えるという方も、施術を受けることで、更年期をよりラクに乗り切ることが出来るはずです。

薬に頼らず、副作用がほとんどない鍼灸施術を、ぜひ試してみて下さい(^^)
「更年期障害」という言葉、知っている方は多いと思いますが、更年期っていつのことなのか、どうして起こるのか、など、ちゃんと答えられる人は少ないのではないでしょうか?

まず、更年期とは、女性の場合、閉経を挟んだ前後約10年くらいの間を指します。

日本女性の閉経の時期は、個人差はありますがだいたい50歳前後と言われているので、一般的に40代半ばから50代半ばくらいが「更年期」と呼ばれる期間になります。

40代半ばくらいから、エストロゲンという女性ホルモンが減り始めるのですが、脳はいつもと同じようにホルモンの分泌をするよう指令を出します。
ですが、卵巣機能も衰えてきているので、ホルモンの分泌が指令通りに進みません。
そこで脳は更に指令を出すことになり、混乱してしまうのです。

ホルモン分泌の指令を出す脳下垂体というところは自律神経のコントロールを担う場所でもあるので、この部分が混乱を起こすことで自律神経にも影響が出て、火照りや発汗などのいわゆる「更年期障害」と言われる症状が現れてしまうのです。
今週は、初夏のような暑さの日が続きましたね。
急に気温が高くなるのも身体がついていくのが大変ですが、湿度が高いというのも不快ですね(>_<)

湿気によって最も影響を受けやすいのは胃腸などの消化器系と言われているので、湿度の高い時には食欲が出なかったり、胃がもたれるなどの症状が出やすくなります。
胃腸の働きが低下し消化する力が落ちることで、身体に充分なエネルギーが補給されず、疲れやすくなるということにつながってしまいます。

また、湿気が多いと身体に浮腫みを生じやすくなり、身体が重い、疲れが取れにくい、だるい、気分が乗らないなどの症状が出やすくなるのです。

特に、普段汗をあまりかかない方や、トイレに行く回数が少ない方、浮腫みやすい方は、元々身体の水分代謝が悪い体質なので、湿気の影響を受けやすいと考えられます。

気圧、気温、湿度など、気象の変化によって身体に何らかの症状が出たり、悪化する疾患には「気象病」と名前がついて、近年認知されつつあります。
異常気象のことが話題にならない年はないと言えるほど、年々気象の変化が激しくなっている昨今、気象や環境の変化に負けない身体作りをしていくことが大切です。

身体の調子を整え、様々な変化に対応する力を底上げするために、鍼灸がお役に立ちますよ(^^)




五月病は、変化が多かった方や、大きな変化を経験した方が発症しやすいとお伝えしました。

人は何らかの変化があると、緊張したり警戒したりして、その変化に心身を対応させるために体力や気力をいつも以上に使います。
自律神経のうちの交感神経が活性化した状態になり、心身のエネルギーを無意識のうちに消耗してしまうのです。

このストレスの対処法としては、よく言われる適度な運動、栄養バランスの良い食事をすることはもちろんですが、それ以外には、他人とコミュニケーションを取ることで自分とは別の視点、新しい視点が見つかったり、考え方のバランスを整えるのに役立つ場合があります。

また、乱れた自律神経を整えるには、深呼吸が効果的です。
ちょっとしたスキマ時間を利用して、深い腹式呼吸をしながらゆっくり1から10まで数えてみて下さい。

深呼吸は、最も身近で手軽なストレス対処法です。
ぜひ、生活の中に取り入れてみて下さいね(^^)
皆さん、「五月病」って聞いたことありますよね?
名前に「病」とついていますが正式な病名というわけではなく、新しい環境に適応出来ないことに起因する精神的な症状を総称して「五月病」と言います。

五月の連休明けから夏頃にかけて、「抑うつ状態」(気分が落ち込んで気力や行動力が乏しくなった状態)が発生しやすくなるのです。

環境の変化に起因するということで、新入生や新社会人、また、異動、転勤、転職などで新しい環境になった方に起こりやすい症状なのですが、それ以外にも、お子さんが受験、卒業、入学などで、プライベートがとても慌ただしかった方(特に女性)や、冬から春先頃に自分やご家族の病気や怪我などで生活リズムが乱れていた方、年明けから3月辺りが繁忙期でお仕事がかなり忙しかった方なども、五月病の症状が現れる可能性があります。

五月病は、新人と呼ばれるような人だけに起こるのではなく、「変化が多かった人」や「大きな変化を経験した人」に発生するリスクが高いのです。
ゴールデンウィークの頃は初夏のような陽気で気温も高かったのに、昨日はお天気が悪かったこともあり、ぐんと寒く感じましたね。
3月末の気温に逆戻りしたそうです。

5月に入り、もう冬物は片付けたという方も、この寒さでまた引っ張りだしたくなったのではないでしょうか(^^;)

こんなに気温の差が激しいと、何を着ていいのか分からないし、体調管理が本当に難しいですね。
こういう時、いつもと同じ生活をしているだけでも身体は大きなストレスを受けています。

急激な気温差に身体が耐えられなくなった時、自律神経が乱れて「寒暖差アレルギー」を引き起こす場合があります。

寒暖差アレルギーの症状としては、咳やくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの風邪のような症状のほか、人によっては頭痛、じんましん、身体のかゆみ、食欲不振、イライラ、睡眠障害などの症状が出る場合もあるとのことです。

寒い所から急に暖かい部屋に入った時、またその逆の時にくしゃみを連発してしまう、という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
これは風邪ではなく、軽いアレルギーの症状が出ているということですね。

気温差によるアレルギーの対処法としては、寒暖の差を感じにくくするよう衣服などで調整すること、そして、自律神経を整え、血流を良くして免疫力を高めてあげることが大切です。

様々なストレスへの抵抗力をつけるためにも鍼灸は効果的なので、ぜひ活用して下さいね(^^)
実は、私自身も毛虫の毛にやられてひどい痒みに襲われた経験があります。
赤いブツブツは広がってくるし、夜も眠れないほどの痒みに一時はどうなることかと思いました。
痒いって、本当に辛いですね(>_<)

その時に色々調べて、効果があった簡単な対処法をお伝えします。

まず、沸騰したお湯を用意し、そのお湯と同量の水を混ぜます。
これでおよそ50度になるので、そのお湯にスプーンをつけて、痒いところに押し当てます。
50度って結構熱いので、くれぐれも火傷しないように気をつけて下さいね。

毛虫の毛の毒は熱に弱く、50度以上で無毒化するという性質を利用した対処法です。

そんなことでこの痒みがおさまるのか半信半疑ながら、藁にもすがる思いで試してみたところ、なんと!眠れないほどの痒みが本当に治まってしまいました!
これはなかなか感動的な効果でした。
一度ですっきり治りきってしまうわけではないですが、眠れないほどの痒みをしばらく忘れられるのはありがたかったです。

赤いブツブツもすぐには消えませんが、痒みがなくなったら掻かなくて済むのでそれ以上ひどくなることもなく、助かりました。

毛虫の被害になんて遭わないにこしたことはないですが、もしもの時にはこの対処法を試してみて下さい。
昨日は、冷え対策に、熱を作るのは主に筋肉だから、軽い運動を取り入れて筋肉量を増やしましょうとお伝えしました。

運動以外の対策としては、湯船に浸かって温まる、というのも大切です。
寒い時期には湯船に浸かっても、暑くなるとついシャワーで済ませてしまうことが多くなりがちではないですか?

リラックスして自律神経を整えるためにも、ゆっくり湯船に浸かる時間は大事にしていただきたいと思います。

忙しい毎日で、そんな時間が取りづらいという方は、もう少し手軽に足湯や手湯をするだけでも効果的です。

洗面器やバケツに、くるぶしより上まで浸かるくらいお湯を張ってしばらく足を入れておくだけで、温まった血液が全身を巡って身体がぽかぽかしてきます。

手湯は、あまり聞きなれないかもしれませんが、洗面器にお湯を張って手首まで浸けておくだけで、結構温まって肩周りもほぐれてきますよ。

お湯に粗塩を入れると、より発汗効果が期待出来ますし、手湯をする時、お湯と水を用意して交互に浸けてあげると、より血液循環が良くなりますよ。

ぜひ試してみて下さい(^^)

「冷え」を改善する方法として、軽い運動を取り入れて身体を動かすということがまず一番に挙げられます。
熱は主に筋肉で作られますし、筋肉の中には血管がたくさん通っているので、筋肉を動かしてあげることで全身の血流が良くなります。

運動不足やダイエット、また加齢などにより筋肉量が減ってしまうと、生み出せる熱も少なくなってしまい、慢性的な冷えにつながるので、筋肉量を増やすよう意識することが大切です。

人間の筋肉の70%は腰から下についているので、足を動かして歩くのはとても良い運動です。
ウォーキングやジョギングは、足の筋肉を鍛えられるし、野外の空気を吸って気分転換にもなるしおすすめですが、なかなかそんな時間もないという方は、家で歯磨きする時にかかとの上げ下ろしをする、とか、椅子に座っている時に足首を曲げ伸ばししたりぐるぐる回してみる、とかの、ほんの小さな動きを日常に取り入れてみてはどうでしょうか?
また、肩甲骨周りにも大きな筋肉がついているので、気付いた時にバンザイのポーズを繰り返すと、肩こり解消にも効果的です。

生活の中に、小さな動きから取り入れていき、少しずつ筋肉量を増やしていきましょう(^^)