和歌山で開業20余年の鍼灸院です。
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寒い季節はもちろんですが、現代ではエアコンが普及したおかげもあり、夏の暑い時期でも関係なく、1年通して「冷え」を感じる人が増えています。

人間は身体や頭を使って活動する時に熱を生み出していますが、日常生活があまり活動的でないと、熱を作り出す力が弱くなってきます。
熱を作り出す仕事を請け負っているのは主に筋肉なので、男性と比べると筋肉量の少ない女性の方が冷えを感じやすい体質と言えます。

また、胃腸の働きが弱い方は、消化・吸収する力が低下しているのでどうしても食べる量が減ってしまい、体内で熱を作る力が弱まって冷えにつながりやすいです。

身体が冷える、というだけでは、西洋医学的には特に病名がつかないのですが、東洋医学で言うところの「未病」の状態になり、この一見大したことなさそうな不調をそのままにしておくと、血流障害がおこったり、免疫力が低下したりして、様々な病気の原因になりかねません。

最近は、平熱が36度以下の低体温の人が増えているようですが、体温が1度下がると、免疫力は30%以上、エネルギー代謝は12%ほどダウンするそうです。
代謝が下がることで老廃物の排出がうまくいかず、吹き出物が出来たり痩せにくかったりと、美容にも健康にも良くないですし、ガン細胞は35度で最も増殖する性質があるとされていますから、「冷え」ることで良いことは見当たりません。

まさに、「冷えは万病の元」です。

「冷え」が気になる方は、何か病名がついてしまう前にどうにか改善したいですね。

続きます。

この時期、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状は出ていませんか?

花粉症が国民病のようになり、天気予報の時に花粉情報も教えてくれるなど、2月頃から花粉の対策を考えることは当たり前になってきました。
暖かくなってくるのは嬉しいけれど、花粉症に悩まされている方にとってはツラい季節ですね。

2月中旬からスギ、3月中旬からはヒノキの花粉がよく飛散するそうですが、3〜5月にかけて、風向きの関係で中国から黄砂も飛来してきます。
晴れているのに空が黄色っぽく霞んだり、車などに黄色っぽい砂が積もったり…というのが黄砂です。
今の時期にくしゃみや鼻水の症状が出ている方は、もしかしたら花粉ではなく黄砂の影響を受けているのかもしれません。

黄砂の中に含まれるカビ、ダニ、ホコリ、そしてPM2.5という有害物質などが、アレルギー症状を引き起こす原因です。
黄砂やその他の有害物質は、花粉の10分の1以下の小ささなので、花粉用のマスクではすり抜けてしまい、肺の奥まで入って蓄積します。
ぜんそくや肺炎などを引き起こす可能性もあるとのことです。
元々ぜんそくを持っていたり、気管支の弱い方は特に注意が必要ですね。

残念ながら黄砂アレルギーに対しては今のところ特効薬はなく、対策としてはとにかく体内に入れないよう気をつけることに尽きるようです。

花粉や黄砂に負けないよう身体の抵抗力を高めて、この時期を乗り切りましょうね(^^)







自律神経を整える方法として、「呼吸」、「爪もみ」をご紹介してきました。
日々のちょっとしたケアで、体調の底上げをしてあげて下さいね。

そしてそれに加えて、病院では異常が見つからないのに不快な症状がある…というような未病の状態は鍼灸の得意分野なので、ぜひ活用していただけたらと思います。

血液や気の流れを良くして、身体全体のバランスを整えるというのが鍼灸治療の考え方です。
また、お話をよく聞かせてもらい、心のコリをほぐしていくことも大切だと考えています。

「病は気から」とは本当にその通りで、身体の調子と気持ちは密接につながっています。
皆さんが身体も心も良い調子で居られるようお手伝いさせていただきたいと思っているので、なんかちょっとしんどいな…なんていう時は、お気軽に寄って下さいね(^^)
整える方法 vol.2
自律神経を整える方法、呼吸に加えて簡単に自分で出来ることの1つとして、「爪もみ」をおすすめします。

やり方は本当に簡単!
爪の生え際の両サイドを、反対側の親指と人差し指でぎゅっとはさんで押さえます。
ちょっと痛いなぁと思うくらいの強さで、10〜20秒くらい、ゆっくり息を吐きながら押しもみして下さい。

爪の生え際には「井穴(せいけつ)」という自律神経を整えるツボがあります。
写真の赤いシールのところが(見えてないですが親指の右の生え際も)ツボです。
爪もみをすることで指先の血流が良くなり、全身の血行促進にもつながります。
お風呂に入った時に、足の爪もみをするのも良いですね。

薬指以外の4本の指は副交感神経、薬指だけは交感神経の活性化につながります。
なのでリラックスが目的の場合は、薬指の爪もみは避けた方が良いようです。

交感神経と副交感神経、どちらが優位になり過ぎても、血の巡りが悪くなります。
血流が悪いと、身体の細胞に必要な酸素や栄養を届けられなくて、体調を崩すことにつながってしまいます。

テレビを見ながらなど、生活の中の何かのついでに、ぜひ爪もみを取り入れてみて下さい(^^)

健康な心身のためには、自律神経のバランスを整えることが大切です。
じゃあ整えるって、どうしたらいいんでしょうか?

自律神経は、自分の意志に関係なく働いてくれる神経なのですが、唯一自分で意識してコントロールできることがあります。
それが、呼吸です。

普段呼吸をする時は、ほとんど無意識にしていると思いますが、意識してすることも出来ますよね。
この呼吸、吸う時には交感神経が、吐く時には副交感神経が優位に働くので、吐く息を意識することで副交感神経の働きを高めることが出来るのです。

まずはふと気が付いた時に、口からゆっくり長く息を吐き、鼻から吸う、ということを意識してやってみて下さい。
出来れば、吐く時にお腹をへこませて、吸う時にお腹を膨らませる腹式呼吸をして、横隔膜をしっかり上下させてあげるとより効果的です。
横隔膜には自律神経がたくさん通っているので、呼吸で刺激を与えることにより働きが高まり、バランスが整ってきます。

吐く息で、リラックスしていく〜とイメージしながらやってみて下さいね(^^)
先だって、自律神経は、生命の維持に関わるあらゆることを調整する大事な神経だとお伝えしました。

この自律神経のバランスが乱れるということは、自律神経が関わっているあらゆるところのどこに不調が現れてもおかしくないということになります。
なので、自律神経の乱れからくる不調は人によって本当にさまざまです。

たとえば、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠、吐き気、多汗、便秘、下痢、全身のだるさ、冷え、不安や緊張感の高まりなどなど…。

自律神経のバランスが乱れて症状が出ている場合、上記のような症状が1つだけでなく、複数重なって現れることが多いようです。

ちなみに、これらの自覚症状があり、病院で検査をしても原因となる病気が見つからないという状態を、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と言います。

検査で異常が見つからなければ本当なら喜ぶところですが、実際には、こんなにしんどいのに、症状が出てるのにどこも悪くないなんて、一体どうしたらいいんだろう?という気持ちになるのではないでしょうか。

どこも悪いところが見当たらないという場合、自律神経を整えてあげることで症状が改善される可能性があります。
健康でいるために大切な自律神経ですが、このバランスが乱れる理由は何なのでしょう?

まず大きな原因の1つは、皆さんご存知の「ストレス」です。
適度なストレスは心身を強くするのに役立ちますが、ストレスが強すぎると自律神経のバランスが乱れてしまいます。

精神的ストレスや身体の疲労などのストレスはもちろんですが、それだけでなく、激しい寒暖差も身体には大きなストレスになります。
季節の変わり目に体調を崩しやすいというのは、自分でも知らないうちに気温によるストレスを受けているのが原因のことが多いでしょう。
先にお伝えした「春バテ」もその一種ですね。

また、お天気で体調が左右されるという方は、気圧によるストレスで自律神経が乱れていると考えられます。

2つ目に、生活習慣の乱れも原因になります。
不規則な時間に寝起きしたり、食事を摂ったりしていると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに出来なくなり、バランスが崩れる原因になるのです。

あと、加齢も原因の1つのようです。交感神経の働きはあまり変わらないのですが、30代以降、副交感神経の働きは徐々に低下していくことが分かってきました。
なので、歳を重ねるにつれ、どうしても交感神経が優位な状態になりやすくなってしまうのです。

現代では、ストレスを感じずに生活するというのはかなり難しいですし、加齢も避けられません(>_<)
ですから、どちらかというと副交感神経を優位にする時間を持つように意識して、自律神経のバランスを整えていくことが大事だと思います。
なんとなく体調が良くないけど、特に悪いところは見当たらないという場合、「自律神経の乱れ」が原因と言われることがあります。
そもそも「自律神経」って一体何なのか、乱れるってどういうことなんでしょう?

まず、自律神経とは、心臓を始めとする内臓の働き、体温、免疫、ホルモンなど、生命の維持に関わるあらゆることを調整しているとても大事な神経です。
自分の意志に関係なく、24時間休みなく、自動的に働いてくれています。

その自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2種類に分類されます。
「交感神経」は、心身ともに活動に適した状態にしてくれる神経、「副交感神経」は、心身をリラックスさせる方向に導き、身体の修復を担う神経です。
よく車に例えて、「交感神経」はアクセル、「副交感神経」はブレーキの役割だと言われたりします。

この2つの神経の切り替えがスムーズに出来て、バランス良く働いてくれることで、体調が整い元気な状態で居られるのです。

続きます。
皆さん、春バテってご存知ですか?
季節の変わり目による激しい寒暖差や、春特有の環境の変化による緊張、ストレスなどが原因で自律神経が乱れて、だるさやイライラ、やる気のなさなどが症状として現れるんだそうです。
また、「目覚めが悪い」「夜眠れない」など、睡眠に関する不調が現れるのも春バテの特徴のようです。

いつもと変わらない生活をしているつもりでも、激しい寒暖差を感じるだけで大きなストレスになり、自分が思っている以上にエネルギーを消耗しています。

身体を冷やさないよう、首、お腹、太ももなどの血流の多いところを特に気をつけて防寒してあげたり、お風呂でゆっくりあったまってリラックスする時間を持ってあげて下さい。
寝る前に目もとや首もとを温めてあげるのも、深い眠りに入る手助けをしてくれますよ。
レンジで温めて使えるアイマスクなどを活用してみると、ぐっすり眠れるかもしれません(^^)
眼精疲労 かんたんセルフケア
パソコンやスマホが普及した今、眼精疲労は世代を問わず多くの人が感じていると思います。

目の疲れが、肩こりや頭痛を引き起こす原因になることもあるので、こまめに自分でケアしてあげるといいですよ。

写真を参考に、こめかみや、眉頭、眉毛の真ん中辺り、眉尻、黒目の下のくぼんでいるところを指で優しくじわっと押してあげると、目の周りの血流が良くなってスッキリするのが感じられると思います。

親指で押さえたり、机に肘をついて、ポイントに指の腹を当てて、頭を下げてじんわり圧をかけるのも気持ちがいいです。

スキマ時間に、ちょっとケアしてみて下さいね。