和歌山で開業20余年の鍼灸院です。
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先日、風邪予防、引き始めに効果的な手のツボをご紹介しました。

引き続き、これからの季節に役立つ風邪対策をお伝えします。

東洋医学では、風邪は「風の邪気」ということで「ふうじゃ」と呼ばれ、「風門」というツボから邪気が入ることによって風邪をひくと考えられています。

「風門(ふうもん)」は、その名の通り邪気の出入り口というイメージのツボです。

そこから邪気が入らないように、また、入ってしまった時には出やすいように、「風門」を温めると良いですよ。

「風門」の場所は、首の後ろ、下を向いて首の後ろを触ると出っ張った骨があるので、その骨から下へ2つめの骨の突起を中心に、左右指2本分外側になります。

肩甲骨の間のちょっと上辺りという感じなので、自分で対策する時は、ピンポイントでツボを刺激するというより、その辺りにカイロを貼ったり、温かいシャワーやドライヤーをあててあげると効果的です。

ゾクゾクッと寒気がする時などは特に、「風門」を意識して温めてあげて下さいね。
風邪予防のツボ
11月も半ばを過ぎ、朝晩は冬を感じる寒さになってきました。

これからの季節を元気に乗り切るために、風邪予防、また風邪の引き始めにも効くツボをお伝えします。

自分で気軽に押しやすい手のツボで、「合谷(ごうこく)」と、「感冒点(かんぼうてん)」がおすすめです。

親指と人差し指の骨が合わさるところ、手の甲側が「合谷」、手の平側が「感冒点」になります。

人によって若干場所が違うので、周辺を押してみてじーんと感じるポイントを見つけてみて下さいね。

反対側の親指と人差し指で挟んで押せるので、5秒間じわっと押して離す、というのを5セットくらい、気がついた時にやってみて下さい。

風邪予防にもなるし、風邪引いたかな?という引き始めの時にも効果的なので、覚えておくと良いですよ(^^)
昔からある健康法の1つ「乾布摩擦」って、知ってる人は多いと思いますが、実際にやったことありますか?

タオル1枚あれば出来るお手軽なこの健康法が、最近また見直されているそうです。

「乾布摩擦」と聞くと、寒空の下、上半身ハダカになってタオルで皮膚をこするというイメージがあるのですが、直接皮膚をこすらなくても服の上からこするだけで充分血流が良くなる効果があるらしい。

血液を心臓に戻してあげるイメージで洋服の上からこすると、皮膚が刺激を受けて、血管が拡がり血流も良くなって、身体がぽかぽかと温まってきます。

よりダイエット効果を高めたい場合は、背中をしっかりこすって刺激してあげると良いそうですよ。

免疫力アップ、新陳代謝を高める、冷えの緩和、風邪予防など、これからの季節にぴったりな効用がある「乾布摩擦」。

暖かい部屋の中で、服を着たままでも効果があるというのですから、ぜひ一度トライしてみて下さいね(^^)





パソコンやスマートフォンが普及した今、多くの方が前かがみの姿勢で過ごす時間が長く、どうしても肩がこりやすい状態になりがちになっています。

肩が無意識に前に入ってしまうことで、それにつれて首や腕などの周りの筋肉も引っ張られて、あちこちにコリが出てきたりします。

そんな不調を改善するために、簡単なストレッチをして、肩を正しい位置に戻してあげましょう。


〜ストレッチのやり方〜

1、両肩を上にあげる

2、肩を後ろに引く

3、そのままストンとおろす


ストンとおろした時の肩の位置が、正しい肩の位置になります。

この簡単なストレッチを、トイレに行った時などちょっとしたスキマ時間に取り入れてみて下さい。

肩が前に入っていると、呼吸も浅くなってしまいます。

肩を正しい位置に戻してあげて、胸を広げて深い呼吸をするよう心がけてみて下さいね(^^)

百会(ひゃくえ)というツボ、ご存知ですか?

有名なツボなので、聞いたことがある方は多いと思います。

左右の耳と鼻の延長線上、頭のてっぺんにあり、脳の玄関とも言われています。

「百(多種)」の経絡が「会」う、というところから名付けられていて、その名の通り様々な症状に効果がある万能なツボなんです。

自律神経のバランスを整え、不眠、頭痛、目の疲れ、肩こり、耳鳴り、抜け毛など、身体の色々な不調に効果的です。

そんな万能で素晴らしい「百会」、私独自の見解ですが、このツボに刺激を与えることで、直感力やひらめき力が高まる効果もあるのではないかと思っています。

最近、来て下さる皆さんにはなるべく百会にも鍼をするよう心がけています。

不調の改善はもちろんですが、直感力を高めたい方も、ぜひ頭のてっぺんを刺激してみて下さい(^^)


先日参加したベイマラソンのスポーツマッサージで、一緒に参加した先生がランナーの方々に分かりやすく説明していたのが耳に入ってきました。

これから走る、とかの活動を始める前には、筋肉を軽くたたいて、これから動くよ〜、頑張ってもらうよ〜という感じでサインを送ってあげます。

逆に、走った後など、これからリラックスしたい場合は、おつかれさま〜という気持ちで筋肉をゆっくりさすってあげます。

意識してそういうサインを送ってあげることで、筋肉が今からどんな状態になればいいのか分かりやすくなるので、動きが良くなるということです。

確かに、無意識にそんな行動をとっていることもありますよね。

これはランナーの方だけでなく、日常の中でも使えるなぁと思いました。

これから動くという朝は軽くたたいて刺激を送ってあげる、寝る前にはゆっくり休めるよう優しくさすってあげる、というように、筋肉にメッセージを送ってあげるとより快適に動けるようなるはずです。

簡単なことなので、ちょっと意識して取り入れてみて下さい(^^)
昨日、「病気は才能」という本のことをお伝えしましたが、私も日々施術していて、本当に心と身体は密接につながっているなぁと感じています。

身体に症状が現れると、筋肉や腱、骨など、身体のどこが悪いんだろうかと原因探しをしてしまいますが、そういった直接的なことより、心の持ち方に原因があることが多かったりします。

ストレス、怒り、不安などを感じているのに、その感情にフタをして抑え込んでいると、それが身体の症状として現れてくるのです。

現代社会で暮らしている以上、ストレスを感じずに生活することは難しいですし、怒りや不安を感じること自体は別に悪いことではないんです。

そういった感情を抑圧してしまうことが良くないのですが、日本人は特に、そんなこと思ったらダメだ、とか、怒りを表に出すのは悪いことだ、と思い込んで、心にフタをしてしまう人が多いです。

自分の感情を抑圧している、という意識もなく、無意識に抑えてしまっている場合もあるので、まずは日頃から自分がどんなことを感じているのかということに意識を向けてあげると良いですね。

そんなことを踏まえ、鍼灸で自律神経を整えつつ、心の面からもアプローチして、来て下さる患者さんの心身のバランスを整えていきたいと思っています。

思ってることを話すだけで、身体の症状がラクになることもあります。

皆さん、なんでも話しに来て下さいね。




「病気は才能」
「病気は才能」という、ちょっとびっくりなタイトルの本を手に入れました。

著者のおのころ心平さんは、心理学と生理学を応用して、カラダの症状からそこにどんなココロのメッセージがあるのかを読み解き、ココロの持ち方やとるべき行動を導き出すというお仕事をされている方です。

おのころさんは、今までクライアントさんと接してきた経験から、その人本来の才能がさまざまな生活上の制約によって抑圧され、気づかないうちに葛藤を生むことによりカラダに症状が現れるのではないかと考えました。

そこで、現れているカラダの症状からその方の潜在的な才能と、それを抑圧しているものを明らかにしていくカウンセリングを行っているそうです。

本には症状と潜在的なココロの課題というのがたくさん掲載されているので、参考までにいくつかお伝えします。

腰痛 → これだけしてあげているのにひとつも感謝されない、という怒り

偏頭痛 → いざという時、誰も助けてくれないのではないか、という不安

不眠 → 人を信頼出来ない、世の中への不信

首凝り → 頑固、視点を広げることへの抵抗、人の評価が怖い

カラダの自覚症状の背景に、こういったココロの傾向があるので、それに対し能動的に関わってみるための指標にして欲しいとのことです。

まだ全部読み終わっていないのですが、色々と新しい切り口で病気について書かれているようなので、読み進めるのが楽しみです(^^)

しっかり読み込んで、今後の施術に活かしていきたいと思います。
皆さんご存知の「病は気から」という言葉は、病気は気持ちの持ちようで良くも悪くもなるという意味のことわざです。

これは本当だということが、医学的に解明されてきました。

気の持ちようで病気が良くも悪くもなるのですから、良くなるように明るくいい気分で過ごしていきたいものですね。

けれど、そうは言っても体調が悪かったり、どこか痛いところがあったりというような時、正直なかなか気持ちが明るい方へいきにくいこともあると思います。

また、身体が凝ってガチガチ…という時は、頭もガチガチに固まってしまっていい方向に考えづらいということもあります。

そんな時、気持ちを前向きにするために、まず先に身体を緩めてあげるというのも効果的ですよ。

鍼灸で身体をほぐしてあげることで、ぐっすり眠れるようになり、気持ちを明るく保つお手伝いが出来ると思います。

なんだか気持ちが晴れない…というような時、身体をゆるめてあげると気持ちもスッキリすることがあるので、気持ちのもやもやを解消するという目的でもぜひ一度鍼灸を試してみて下さいね。
結構長く、ジョギングを趣味として走っていますが、最近はあえてゆっくり走ることを心がけています。

スロージョギングって聞いたことありますか?

笑顔を保って隣の人と会話できるスピードで、身体に負荷をかけずにゆっくり走るジョギングのことです。

速度としては早歩きの方が早いのでは?というくらいのゆっくりしたペースで走ることで、後に疲れを残さず少しずつ体力をつけられるので、運動が苦手と思っている人でも散歩の延長のような感じで気軽にチャレンジできますよ。

苦しくない程度の運動で、基礎体力の向上、生活習慣病の予防、減量効果、アンチエイジングや脳の働きも良くなるなど、いいことばかりのスロージョギングの効果を聞いて、私もちょっと試してみているところです。

いつも1人で走っているのでついつい早く走りたくなってしまうのですが、ゆっくりのんびり走ることを意識すると、同じ時間走っても後に感じる疲労感が全然違います。

季節はちょうどスポーツの秋なので、今まで運動したことがないという方も、スロージョギングにトライしてみてはいかがですか?